つむぐ光の粒たち

栄養素から零れる声をお届け。

2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧

アルギン酸

アルギン酸は、昆布やワカメなどの褐藻類に多く含まれる天然の水溶性食物繊維で、体に吸収されにくく、腸内でさまざまな機能を発揮します。整腸作用やコレステロールの低下、血糖値の安定化などの効果があり、食品添加物や医療分野にも利用されています。 性…

ペプシン

ペプシンは、胃で分泌される代表的な消化酵素で、たんぱく質を分解する働きを持っています。食事で摂取した肉や魚、卵、大豆などのたんぱく質を細かく切り分け、アミノ酸にまで分解するための「最初のステップ」を担う酵素です。消化の中でも特に重要な役割…

フェニルアラニン

フェニルアラニンは、体内で合成できない必須アミノ酸の一つで、タンパク質の構成要素として重要なだけでなく、神経伝達物質の原料としても重要な役割を果たします。摂取は食事を通じて行われ、心身の健康を支える栄養素として注目されています。 性質と役割…

セリル酸

セリル酸(セリン酸、seric acid)は、化学的にはセリン(アミノ酸)の誘導体であり、構造的には「脂肪酸とアミノ酸が結びついたもの」として分類されます。生体内に自然に多量存在するわけではありませんが、スキンケア製品や化粧品原料として注目されてい…

カゼイン

カゼインは、牛乳に含まれる主要なたんぱく質の一種で、牛乳たんぱく質の約80%を占める重要な成分です。栄養価が高く、体への吸収がゆっくりであることから、筋肉の維持や成長、満腹感の持続などに役立つとされています。また、加工食品やチーズなどの製造…

カタラーゼ

カタラーゼは、私たちの体内で重要な働きをする酵素の一つで、特に「活性酸素の処理」に関わっています。細胞がエネルギーを作る過程では、時に毒性を持つ副産物が生まれますが、カタラーゼはその一つである「過酸化水素」を分解し、細胞を酸化ストレスから…

鉄は、生命維持に不可欠なミネラルであり、体内で主に酸素の運搬やエネルギー代謝に関与しています。特に血液中の赤血球に多く含まれ、「貧血予防」に重要な栄養素としてよく知られていますが、それ以外にも酵素や免疫機能、脳の働きにも深く関わっています…

ピセアタンノール

ピセアタンノールは、ポリフェノールの一種であり、主にブドウの種や皮、パッションフルーツ、白樺の樹皮などに含まれる天然化合物です。レスベラトロールとよく似た構造を持ち、その抗酸化作用や抗炎症作用、アンチエイジング効果が注目されています。近年…

ミード酸

ミード酸(Mead acid)は、オメガ-9系の不飽和脂肪酸の一種で、体内で必須脂肪酸が不足したときに代替的に合成される脂肪酸です。健康な人では通常、血中や組織中にほとんど見られませんが、栄養状態や脂質代謝の指標として注目されることがあります。 性質…

ホウ素

ホウ素(B)は、微量ながら人体にとって重要なミネラルであり、骨の健康やホルモンの調節、炎症の抑制などに関与しています。必須栄養素としての位置づけは明確ではないものの、健康維持におけるその役割は徐々に注目されるようになっています。 性質と役割 …

グルコサミン

グルコサミンは、体内の関節や軟骨、皮膚などに存在するアミノ糖の一種で、主に関節の健康維持に役立つ成分として広く知られています。もともとは体内で合成される物質ですが、加齢とともにその生成量が減少し、サプリメントや食品からの摂取が注目されるよ…

ミオグロビン

ミオグロビンは、筋肉中に存在する赤色のタンパク質で、酸素を一時的に蓄え、筋肉細胞へ効率的に供給する働きを担っています。ヘモグロビンと似た構造を持ちますが、より筋肉内での酸素需要に特化した役割を果たしており、特に持久力を要する筋肉に多く含ま…

カテキン

カテキンは、緑茶などに豊富に含まれるポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用や抗菌作用を持つ成分です。特に健康効果が注目されており、生活習慣病の予防、抗ウイルス作用、口腔ケア、ダイエットサポートなど、幅広い分野で活用されています。 性質と役割…

コラゲナーゼ

コラゲナーゼ(Collagenase)は、コラーゲンを分解する酵素の総称です。体内に存在する自然の酵素であり、主に結合組織の代謝や再構築に関与しています。医療や美容、食品加工の分野でも応用されており、組織修復や皮膚の若返り、創傷治療に役立つ成分として…

スレオニン

スレオニン(英:Threonine)は、体内で合成できない必須アミノ酸のひとつで、タンパク質を構成する重要な成分です。成長や組織の修復に必要なほか、免疫機能の維持や肝臓の脂肪代謝にも関わっており、健康維持に欠かせない栄養素です。 性質と役割 スレオニ…

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、体内に自然に存在するムコ多糖類の一種で、特に皮膚、関節、眼球などの組織に多く含まれています。高い保水性と粘弾性を持つことから、保湿や潤滑の役割を果たし、美容や関節ケアの分野で注目されています。年齢とともに減少するため、内外…

チアミン

チアミン(別名:ビタミンB₁)は、水溶性ビタミンB群の一種で、糖質をエネルギーに変える代謝の中心的な役割を担う重要な栄養素です。神経や脳の正常な働きの維持にも深く関わっており、不足すると疲労感や神経障害を引き起こします。日本人の食生活では白米…

果糖

果糖は、果物や蜂蜜などに多く含まれる単糖類の一種で、自然界に広く存在する甘味成分です。ブドウ糖(グルコース)と並ぶ代表的な単糖で、甘さは糖類の中でもトップクラス。体内ではエネルギー源として使われますが、その代謝のされ方や健康への影響には注…

カプリル酸

カプリル酸は、天然に存在する中鎖脂肪酸(MCT)の一種で、炭素数8の飽和脂肪酸です。ココナッツオイルや母乳、牛乳などに含まれており、体内で素早くエネルギー源となるのが大きな特徴です。また、抗菌作用や腸内環境への好影響が期待されることから、健康…

トリプシン

トリプシンは、膵臓から分泌される消化酵素のひとつで、特にたんぱく質の分解を担う重要な酵素です。小腸内で活性化されることで働き始め、体に必要なアミノ酸を吸収しやすい形に分解する役割を果たします。酵素としての働きだけでなく、消化管の機能や消化…

マタイレシノール

マタイレシノールは、植物に含まれるリグナン類の一種で、抗酸化作用やホルモン様作用を持つポリフェノールの仲間です。特にゴマに豊富に含まれており、「セサミン」や「セサモール」と並ぶゴマリグナンのひとつとして注目されています。食品やサプリメント…

セラミド

セラミドは、皮膚の角質層に多く存在する脂質の一種で、肌のバリア機能と保湿力を支える重要な成分です。特に乾燥や外部刺激から肌を守る働きがあり、「美肌を保つカギ」として化粧品やサプリメントでも広く取り上げられています。体内で合成される一方、年…

パントテン酸

パントテン酸は、水溶性ビタミンであるビタミンB群の一種(ビタミンB5)に分類される栄養素です。エネルギー代謝の中心的な役割を担っており、特に脂質や糖質、たんぱく質の代謝に欠かせない「コエンザイムA(CoA)」の構成成分として重要です。体内のほとん…

トロポニン

トロポニンは、主に心筋や骨格筋に存在するタンパク質複合体で、筋肉の収縮に関わる重要な役割を担っています。特に心筋におけるトロポニンは、心筋梗塞など心臓の障害を診断するための血中マーカーとしても活用されており、医療現場で非常に注目されている…

コレステロール

コレステロールは、すべての動物の細胞膜に存在する脂質の一種であり、私たちの体にとって必要不可欠な成分です。ホルモンやビタミンD、胆汁酸の材料にもなりますが、血中の濃度が高くなりすぎると、動脈硬化などの生活習慣病のリスクを高めることでも知られ…

乳糖

乳糖(にゅうとう)は、主に哺乳類の乳に含まれる二糖類の一種で、「ラクトース(lactose)」とも呼ばれます。甘さは砂糖(ショ糖)よりも穏やかで、乳製品のほのかな甘味の主成分です。体内では酵素「ラクターゼ」によって分解されて吸収されますが、これが…

カフェイン

カフェインは、自然界に広く存在する植物由来のアルカロイド化合物で、中枢神経を刺激する作用を持つことで知られています。眠気を覚まし、集中力や注意力を高める効果があるため、日常的にコーヒーや緑茶、エナジードリンクなどを通じて多くの人に親しまれ…

グルタミン酸

グルタミン酸は、私たちの体内で重要な働きをするアミノ酸の一種であり、食品にも多く含まれる「うま味成分」としても知られています。たんぱく質を構成する基本単位でありながら、神経伝達やエネルギー代謝などにも関与する多面的な役割を持っています。体…

モリブデン

モリブデンは、体内にごくわずかしか存在しない必須微量ミネラルの一つですが、さまざまな酵素の働きを助ける「補因子」として重要な役割を果たしています。特に代謝や解毒のプロセスに深く関与しており、健康維持に欠かせない栄養素です。食事から自然に摂…

リグノセリン酸

リグノセリン酸(Lignoceric acid)は、飽和脂肪酸の一種で、比較的長鎖の炭素鎖(C24)を持つことから「長鎖飽和脂肪酸(VLCFA: very long-chain fatty acid)」に分類されます。一般的にはあまり広く知られていない成分ですが、体内では神経や細胞膜の構成…